『 メタボラ 』
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/05/08
- メディア: 単行本
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初・桐野夏生でした。読みやすくて面白かったです。
集団自殺といういささか衝撃的な現場から復活したギンちゃん。
私もしょっちゅう死にたいと思います。
思いますが実際に実行にうつすのはどうにかこうにか踏みとどまろうと
そんな事を思いました。
で。
オススメしていただいておいてアレなんですが、やっぱり萌えました。
すみません、ふふふふふ。
だって腐女子なんだもん
ジェイクもいいけど私はケンが好きです。李歐を連想したり。
惚れたって言えよ!という名言を思い出したり。
ハァハァ…やっぱり大陸育ちは違いますよ。
いいですなぁ、ピアスがエロい!(ぇ
さっくりと読み進めることができてよかったです。
しばらく宮古弁がはなれそうにないです。
そして。ギンちゃんの過去にちょっとひきずられて
母上に泣きながら電話をしたのは内緒です(恥
『 銀河英雄伝説 9 回天篇 』
- 作者: 田中芳樹
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1998/03
- メディア: 文庫
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私がいまさら叫ばずともよいのですがあえて言う。
面白い。
現在絶版の徳間文庫版では解説が小野不由美なんですが
そこで彼女は究極の選択を提示します。
ラインハルトかトリューニヒトか?
きわめて優れた専制君主か堕落した共和政治か。
私もものすごい悶絶した後、やはりトリューニヒトを選びます。
だって民主主義が確立された世の中で生きてきて
ヒトラーとか極端な例を知っているからね。
解説の中で小野不由美先生は、
この疑問から死なない専制君主というキィワードで
なんと『十二国記』の着想を得た事をにおわせております。
それには驚いた。やはり田中先生の銀英伝という作品が
周囲に及ぼした影響ははかりしれません。
さて。解説にばかり触れてますが本編の感想など。
英雄伝なので英雄がばったばったと格好良く死んでいくわけでして。
今回は某彼が主役。悶絶しながら読了しました。
人間っていつかは死ぬんですよね。
というかいつかは死ねるんですよね。
死にたいというのが日々のつぶやきに多分に含まれる私としては
鮮烈な生き様を見せ付けられて死ぬ事についても考えさせられたり。
あと萌えたり(やはり腐女子。
■
- 作者: 宮木あや子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/11/26
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陸の孤島のような全寮制女子校に通う4人の少女の話。
百合です。こういう話好きです。
心中とか死とか。
全体的に暗いですが、出てくる小物やダウンタウンの様子など
作者の美意識が感じられます。
特に色の表現が秀逸。
鮮烈な赤や青の記憶が残ります。
とかなんとか偉そうな事書きつつもつまりは私は
矢咲が好きだってことで…!!
ボーイッシュな女の子バンザイ。
ハァハァ…百合風味の作品の、こういう刹那的な空気が好きです。
好みは分かれるだろうけれど
いつまでも同じであり続けることができないからこそ
その瞬間が貴重というか。切ない。
おしむらくはねー…栗本薫の『ウンター・デン・リンデンの薔薇』
みたいなオチを期待してしまうわけで。
もうちょっと重厚に最終的に心中とかの方が好きだよ、と。
百合が書きたいならもっと書けばいいのにぃと思わなくもない。
私の百合の原点が栗本薫だからなぁ。むん。
※以下ネタバレ注意
つまりは小津と矢咲が惹かれあう様子をもっと濃密に描いてほしかったなって。
そうするとこの作品の静けさとかがなくなってしまうのかもしれないけれど。
意外すぎて感情移入する間もなくラストまで突き進んでいったから
読み手としては唐突にすぎると思いました。
でも最後の最後にある救いにはとても救われました。
うん、装丁とか文章とか全体を通してとても素敵な本でした。
『 耳をすませばかすかな海 』
- 作者: 崎谷はるひ,おおや和美
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/05/29
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かなり新鮮なカップルでした。
年下攻めビッチ受け。ドキドキ。
あいかわらず崎谷さんいろんな意味で長いです。笑。
途中で『もうお腹いっぱいです』て何回か思いました。
でも周囲に素敵な人物が沢山いる環境がうらやましいなぁとも思ったり。
私自身が素敵な人物になればいいんでしょうが…
難しいですね。誰かと関わって、遊んだりとかたわいのない事しゃべったりとか
そういうのもっとしたいです。それが最近の私。
『 屍鬼 (四) 』
- 作者: 小野不由美
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/02/28
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もうどうなることかと思っていたら物語がどんどん
予想を裏切って進んでいくから面白いです。
私の考えは傍観者かな。
たぶん見ているしかできないのでしょう…。
次はいよいよ最終巻。楽しみです。
『 手を伸ばせばはるかな海 』
- 作者: 崎谷はるひ,おおや和美
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/01/28
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やっと読み終わりました。
主人公・瀬里ちゃんの悩み具合にシンクロしすぎて時間かかりました。
あいかわらずの崎谷先生。説得力のある作品でした。
単発でも楽しめますがシリィズものなので
ぜひ前作の大人の恋から読んでほしい一冊です。
『 熊の場所 』
[rakuten:book:11323447:detail]
一度読んだ事を忘れててすっかり再読。
舞城王太郎は圧倒的なスピード感で読ませる作家さんだ。
こちらが考える必要がないというか、
すべて勢いで説明してくれてて
ガンガンビシバシ伝わってくる感じ。
一度読めばわかる。やはり好きな作家さんです。
表題作にちょっとときめいたり。笑。