『 銀河英雄伝説 9 回天篇 』

銀河英雄伝説〈9〉回天篇 (徳間文庫)

銀河英雄伝説〈9〉回天篇 (徳間文庫)

言わずと知れた名作中の名作なので
私がいまさら叫ばずともよいのですがあえて言う。
面白い。
現在絶版の徳間文庫版では解説が小野不由美なんですが
そこで彼女は究極の選択を提示します。
ラインハルトかトリューニヒトか?
きわめて優れた専制君主か堕落した共和政治か。
私もものすごい悶絶した後、やはりトリューニヒトを選びます。
だって民主主義が確立された世の中で生きてきて
ヒトラーとか極端な例を知っているからね。
解説の中で小野不由美先生は、
この疑問から死なない専制君主というキィワードで
なんと『十二国記』の着想を得た事をにおわせております。
それには驚いた。やはり田中先生の銀英伝という作品が
周囲に及ぼした影響ははかりしれません。
さて。解説にばかり触れてますが本編の感想など。
英雄伝なので英雄がばったばったと格好良く死んでいくわけでして。
今回は某彼が主役。悶絶しながら読了しました。
人間っていつかは死ぬんですよね。
というかいつかは死ねるんですよね。
死にたいというのが日々のつぶやきに多分に含まれる私としては
鮮烈な生き様を見せ付けられて死ぬ事についても考えさせられたり。
あと萌えたり(やはり腐女子